ヤクルト青汁のめぐりを買う前に!30日飲んで成分・効果を分析してみた
[公開日]2017/10/11[更新日]2018/05/23
ヤクルトが販売している「青汁のめぐり」は、無農薬栽培の大麦若葉を使っています。
「飲みやすい」「ヤクルトだから安心」という声がありますが、今回配合成分や原材料について調べたところ
・1杯あたりビタミンAはニンジン1/15本分しか含まれていない
・本来であれば大麦若葉に含有されているビタミンCも摂れない
ことがわかりました。この記事では、ヤクルトの「青汁のめぐり」を実際に30日飲んでわかったメリット・デメリットと口コミや効果の真相を調査しています。
まずは、「青汁のめぐり」を購入している方の口コミ傾向を見ていきましょう。
青汁のめぐりに使われている主原料「大麦若葉」は、化学肥料などを使っていないため、青汁特有の苦味やえぐみはなく「飲みやすい」という口コミが大半でした。
ただし、豆乳や牛乳で割って飲んでいる方が多く、そのまま飲むと青汁特有の飲みにくさを感じているようですね。
ドラッグストアやネット通販で購入できるため、青汁のめぐりを飲んだ方は多いのですが、味、栄養補給への満足度がやや低いという傾向が伺えます。
ただし、ドラッグストアやスーパーなどで購入できるため、比較的手に入りやすいでしょう。
どこで買うと安いのかAmazonや楽天市場、ドラッグストアを調査したところ、価格は通販サイトやドラッグストアの中でもばらつきがありました。
さっそく、実際に青汁のめぐりを1箱(1日1杯)飲んでみた結果をお伝えしますね。
口コミにもあったように若干の甘みと青野菜の味が混ざっていますが、比較的サッパリとした味わいです。
1袋7.5g(一般的な青汁の2倍量)入っているため、水は100ml以上入れてもしっかりと青汁の味が感じられます。
デキストリンは、粉が水に溶けやすくするために使われています。デキストリンが配合されることで、冷たい水でもサッと溶け、飲み干すときもコップの底に粉が残ることもありません。
しかし、毎日飲んでいると味に慣れてくるので、最終的には野菜嫌いの方でも飲めると思います。
毎日青汁のめぐりを飲んでいると、2週間を経った頃から味に飽きてきます。
また置き換えダイエットで朝食を青汁のめぐりに置き換えてみましたが、腹持ちがあまり良くなく、すぐにお腹が空いてしまいました。
そこで、青汁のめぐりを定番の牛乳や豆乳、ヨーグルトに混ぜ、味や満腹感に違いがあるのか調べてみました。
青汁には少ないタンパク質も摂れるので、置き換えダイエットやおやつ代わりに飲むときもバランスの摂れた栄養補給ができるでしょう。
ただし、牛乳に含まれる乳糖でゴロゴロしてしまう方もいるので注意しましょう。
また、満腹感も牛乳より豆乳で割ったほうが長持ちします。
ただし、満腹感があり腹持ちが良いので置き換えダイエットには向いています。青汁のめぐりに含まれるガラクトオリゴ糖と相性の良い乳酸菌とあわせて摂れるというメリットもありますね。
ただし、果汁100%のオレンジジュースを選ぶようにしてください。ジュースの濃厚さに青汁の苦味や飲みにくさがカバーされておいしく飲むことができます。
コスパの良いヤクルト青汁のめぐりですが、「安くてもしっかり栄養補給できるのか」青汁のめぐりに使われている原材料と1杯で摂れる栄養価を調査してみました。
大麦若葉エキス末とは、収穫した大麦若葉をコールドプレスジュースのように絞って繊維を取り除いたエキスをデキストリンと一緒に加工・粉末にしたものです。(スプレードライ製法)
青汁の原材料を大麦若葉エキス末にすると、大麦若葉末と比較して以下の点が異なります。
商品が安く買えるというメリットはあるものの、栄養面を考えるとデメリットが多く目立ってしまいます。
余計な添加物を加えずに済む点と、大麦若葉のもつ栄養価をそのまま摂れるというメリットがあります。
デキストリンはとうもろこしを原材料とした植物由来のデンプンで、大麦若葉エキス末を粉末にする・粉を溶かしやすくするために配合されています。
デキストリンにはほんのりとした甘みがあり、甘味料としての役割もあります。青汁のめぐりに甘みがあったのはガラクトオリゴ糖に加え、デキストリンの配合量が多いことも理由のひとつですね。
また、水溶性食物繊維としての働きもあり、ガラクトオリゴ糖とともにぽっこり対策としても使われる添加物です。
ガラクトオリゴ糖もデキストリンと同じ糖質の1種で若干ですが甘みを感じられます。
ガラクトオリゴ糖は腸内細菌の1種であるビフィズス菌と相性がよく、ぽっこり対策のサポートをしたり、大麦若葉に含まれるミネラル分の吸収サポートにも役立つ成分です。
次に、青汁のめぐり1杯でどれくらい栄養が摂れるのか調査しました。
しかし、青汁のめぐり1杯には、緑黄色野菜に多く含まれるビタミンは殆ど入っていません。唯一摂れるビタミンAもにんじん1/15本分(約7.5g)と極微量です。
また、1杯20kcalほどで低カロリーなので置き換えダイエットに良さそうですが、1杯で摂れる栄養(ビタミン・ミネラルなど)が少なめです。また、大麦若葉末ではなく、大麦若葉エキス末を使っているため「不溶性食物繊維」が摂れず、スッキリ対策にはあと一歩実感しにくいという点があります。
結論としては、「青汁のめぐり」でダイエットを成功させるのは難しいでしょう。
置き換えダイエットでカロリーカットはできますが、ダイエット中の栄養サポートには物足りなさがあるためです。
ヤクルトの自社工場は、GMP認定を受けているだけでなく、国際規格の品質マネジメントシステム認証(ISO9001)、食品安全マネジメントシステム認証(FSSC22000)、環境マネジメントシステム認証(ISO14001)といったいくつもの国際基準を満たしています。
商品の品質については国内最高基準を保っているため、安心して飲むことができますね。また、環境へ取り組みも積極的に行っています。
しかし、栄養価は決して満足できるものではなく、青汁を飲んでいても野菜不足を十分に補えているわけではありません。
1杯66.6円という価格の安さは魅力的ですが、1杯で摂れる栄養を考えると1日2〜3杯は摂りたいものです。となると、1日あたり約200円ほどになるため「安い」とは言い難くなります。
ヤクルトの青汁には、「青汁のめぐり」以外にも14種類以上の青汁商品があります。
「青汁のめぐり」と同じ大麦若葉エキス末を使った「朝のフルーツ青汁」や「私の青汁」、ケールエキス末を使った「青汁のめぐり ケール」「まろやかケール」は人気があります。
価格・栄養・飲みやすさを総合的に考えると、「青汁のめぐり」をおすすめしますが、ジュース感覚で飲みたい方は「朝のフルーツ青汁」、素材の味を重視する方は「私の青汁」や「ケールのめぐり」も候補になります。
※価格は税抜き・定価価格
一部ヤクルトレディ専用商品があるものの、「青汁のめぐり」や「朝のフルーツ青汁」などはドラッグストアなどの店頭販売、楽天やAmazonなどネット通販で購入できます。
ここまで口コミや配合成分など商品について検証してきましたが、「青汁のめぐり」を購入する前に知っておくべき情報をお伝えします。(販売元ヤクルトのカスタマーセンターに問合せた内容です。)
ヤクルト「青汁のめぐり」は、価格の安さや無農薬栽培の原材料を使うといったこだわりがあるものの、栄養面で物足りなさを感じます。
そこで、どんな青汁を選ぶと野菜不足解消に役立つのか、選び方のコツをまとめました。
このうち、葉野菜によくある「えぐみ」や「苦味」が少ないのは「大麦若葉」です。そして、最もクセがあるのは「ケール」です。明日葉は「スッキリ尖った味」をしており、桑の葉は大麦若葉に次いでクセがない青汁素材とされています。
大麦若葉はクセがなく、飲みやすいだけでなく、食物繊維や鉄分、カルシウム、マグネシウム、ビタミンCが豊富で、飲みやすさ・栄養価の高さから近年の青汁は大麦若葉をメインとした青汁が増えています。
エキス末を選んでしまうと、大麦若葉に含まれる不溶性食物繊維が失われます。また、加工の段階でデキストリンが添加されるため、1杯あたりに配合される大麦若葉の量は少なくなってしまいます。
大麦若葉エキス末は、デキストリンを吹きつけながら粉末にするスプレードライ製法でつくられるため、大麦若葉末よりも手間がかからずコストを抑えることができます。
一方の大麦若葉末は大麦若葉を乾燥させそのまま粉末にするため製造コストはかかりますが、大麦若葉の栄養をムダにせず済みます。
青汁の中には、中国産やその他の国で栽培・加工されているものもあります。「大麦若葉100%」と書かれていると体に良さそうと思いがちですが、1杯20〜30円ほどの安価な青汁であれば、どこで栽培されているか確認しましょう。
中国産だからダメ、というわけではありませんが、中国や海外で栽培されているものは農薬の使用基準やオーガニックの定義も異なります。また、土壌環境も異なるため、同じ大麦若葉であっても栄養価にばらつきが出てきます。
以下は、実際に筆者が飲んでよかったものを目的別に厳選しています。青汁選びの参考にしてみてください。
※国産のみ
ヤクルト「青汁のめぐり」は無農薬栽培の大麦若葉を使い、ガラクトオリゴ糖も同時に取れる国産青汁です。
品質の管理体制は大手ブランドということもあり、徹底されています。そのため、妊娠中や子どもでも安心して飲むことができます。
ただし、肝心の栄養成分については「大麦若葉エキス末」を使っており、1杯で摂れる栄養が少ないというところが気になります。
どんな青汁か飲んでみたい、安い価格の青汁が飲みたい方にとっては検討候補になりますが、栄養や配合成分を考えると他の青汁も購入も検討する価値があるでしょう。
◼参考文献
大麦若葉の大活躍!! / 外山利通 著
栄養の教科書 / 中嶋洋子 著
食品添加物用語の基礎知識 / 小藪浩二郎 監修
「飲みやすい」「ヤクルトだから安心」という声がありますが、今回配合成分や原材料について調べたところ
・1杯あたりビタミンAはニンジン1/15本分しか含まれていない
・本来であれば大麦若葉に含有されているビタミンCも摂れない
ことがわかりました。この記事では、ヤクルトの「青汁のめぐり」を実際に30日飲んでわかったメリット・デメリットと口コミや効果の真相を調査しています。
まだ知られていない配合成分の秘密を先に見る(下部へ)
目次
《ガイド:広沢蝶子》
サプリメントアドバイザー有資格者、化粧品検定1級、。アンチエイジングの神様にて美容・健康分野の企画編集を担当。
サプリメントアドバイザー有資格者、化粧品検定1級、。アンチエイジングの神様にて美容・健康分野の企画編集を担当。
ヤクルト「青汁のめぐり」の口コミ評判は?
まずは、「青汁のめぐり」を購入している方の口コミ傾向を見ていきましょう。
良い口コミ・・・飲みやすさ・原材料が高評価
・豆乳で割ると苦味がなく、すっきり飲みやすい青汁
・ヤクルトのオリゴ糖が入っている青汁だったから
・サッと溶けてダマにならない
・産地や栽培方法が公開されており、品質管理が徹底しているため安心して飲める
・ヤクルトのオリゴ糖が入っている青汁だったから
・サッと溶けてダマにならない
・産地や栽培方法が公開されており、品質管理が徹底しているため安心して飲める
悪い口コミ・・・実感なしの声がチラホラ
・ほんのりとした甘さがあるので苦手
・野菜が苦手な人には飲みにくい味だと思う
・ビタミンだけでなくオリゴ糖も摂れるということで買ってみたが、実感はまだない
・朝ごはんの置き換えダイエットとして飲み始めたが、すぐお腹が減ってしまう
・野菜が苦手な人には飲みにくい味だと思う
・ビタミンだけでなくオリゴ糖も摂れるということで買ってみたが、実感はまだない
・朝ごはんの置き換えダイエットとして飲み始めたが、すぐお腹が減ってしまう
ヤクルト「青汁のめぐり」はそのままでは飲みにくい
青汁のめぐりは、国産の大麦若葉エキス末を使った青汁です。青汁のめぐりに使われている主原料「大麦若葉」は、化学肥料などを使っていないため、青汁特有の苦味やえぐみはなく「飲みやすい」という口コミが大半でした。
ただし、豆乳や牛乳で割って飲んでいる方が多く、そのまま飲むと青汁特有の飲みにくさを感じているようですね。
ドラッグストアやネット通販で購入できるため、青汁のめぐりを飲んだ方は多いのですが、味、栄養補給への満足度がやや低いという傾向が伺えます。
口コミについては、下部で原材料の成分分析や実際に飲んで確かめてみた結果をお伝えしますね。
ヤクルト青汁のめぐりは楽天よりAmazonが安い?価格比較調査
ヤクルトの青汁のめぐりはお店によって価格に違いあり
ヤクルト「青汁のめぐり」は、公式サイトでは販売していません。ただし、ドラッグストアやスーパーなどで購入できるため、比較的手に入りやすいでしょう。
どこで買うと安いのかAmazonや楽天市場、ドラッグストアを調査したところ、価格は通販サイトやドラッグストアの中でもばらつきがありました。
定価:2,000円
Amazon:1,400円
楽天:1507円
ドラッグストア:1380円
※執筆時点の価格Amazon:1,400円
楽天:1507円
ドラッグストア:1380円
私はドラッグストアで購入しましたが、どこで購入しても定価より安く買えますね。通販サイトの場合は送料がかからないかもチェックしておきましょう。
青汁のめぐりは1杯66.6円
青汁のめぐり(定価:2,000円)は、1杯あたり66.6円です。
国内で栽培された大麦若葉を使った青汁の中では価格が安い青汁といえます。
国内で栽培された大麦若葉を使った青汁の中では価格が安い青汁といえます。
青汁のめぐりを30日飲んでみた結果は?口コミ検証
さっそく、実際に青汁のめぐりを1箱(1日1杯)飲んでみた結果をお伝えしますね。
粉っぽさがなく、スッキリ飲みやすい味
青汁のめぐりはサラサラとした粉末です。冷たい水でもサッと溶け、粉っぽさもありません。口コミにもあったように若干の甘みと青野菜の味が混ざっていますが、比較的サッパリとした味わいです。
1袋7.5g(一般的な青汁の2倍量)入っているため、水は100ml以上入れてもしっかりと青汁の味が感じられます。
苦味はありませんが、葉野菜のニオイ・味がしますね。野菜が苦手な方だと好みが分かれるかもしれません。筆者の場合は100mlだと味が濃く感じたので水を多めに入れて飲んでいました。
溶けやすさ
白い粒もところどころ入っていますが、これはデキストリン(糖質)です。デキストリンは、粉が水に溶けやすくするために使われています。デキストリンが配合されることで、冷たい水でもサッと溶け、飲み干すときもコップの底に粉が残ることもありません。
青汁のめぐりはどんな人におすすめの味か?
筆者は野菜が苦手なため、味になれるまでは青汁特有のニオイや味に飲みにくさを感じていました。しかし、毎日飲んでいると味に慣れてくるので、最終的には野菜嫌いの方でも飲めると思います。
これぞ青汁!という味を好む・・・
苦いよりも甘い方が良い・・・
野菜が苦手・・・
フルーツ青汁のようなフルーティな味わいを好む・・・
苦いよりも甘い方が良い・・・
野菜が苦手・・・
フルーツ青汁のようなフルーティな味わいを好む・・・
豆乳割がおすすめ!ダイエットに役立つ腹持ちの良い青汁の飲み方
毎日青汁のめぐりを飲んでいると、2週間を経った頃から味に飽きてきます。
また置き換えダイエットで朝食を青汁のめぐりに置き換えてみましたが、腹持ちがあまり良くなく、すぐにお腹が空いてしまいました。
そこで、青汁のめぐりを定番の牛乳や豆乳、ヨーグルトに混ぜ、味や満腹感に違いがあるのか調べてみました。
飲みやすいのは、「豆乳+青汁」の組み合わせでした。ヨーグルトは食べたという満腹感はありますが、酸味と青野菜のえぐみや味が混ざって複雑な味がしたので、△ですね。
アレンジしてみた結果は?
・抹茶オレ風に飲みたい、さっぱり・・・牛乳(合計約90kcal)
・青汁っぽさを極力減らしたい、腹持ち重視・・・豆乳(合計約88kcal)
・満腹感あり、腹持ち重視・・・ヨーグルト(合計82kcal)
・抹茶オレ風に飲みたい、さっぱり・・・牛乳(合計約90kcal)
・青汁っぽさを極力減らしたい、腹持ち重視・・・豆乳(合計約88kcal)
・満腹感あり、腹持ち重視・・・ヨーグルト(合計82kcal)
牛乳
青汁のめぐりと牛乳を一緒に飲むと、カルシウムを多く摂ることができます。青汁には少ないタンパク質も摂れるので、置き換えダイエットやおやつ代わりに飲むときもバランスの摂れた栄養補給ができるでしょう。
ただし、牛乳に含まれる乳糖でゴロゴロしてしまう方もいるので注意しましょう。
豆乳
豆乳は牛乳と似たような味わいですが、牛乳よりもコクがあり青汁の味がまろやかに感じます。また、満腹感も牛乳より豆乳で割ったほうが長持ちします。
ちなみに、温かい飲み物で割っても栄養価は変わらないので、寒い冬の季節はホットミルクや豆乳でもおいしく飲めます。
ヨーグルト
混ぜるヨーグルトの種類によるかもしれませんが、酸味と大麦若葉の味が混ざり合うので、なんとも言えない味になります。今回アレンジした中では相性は△ですね。ただし、満腹感があり腹持ちが良いので置き換えダイエットには向いています。青汁のめぐりに含まれるガラクトオリゴ糖と相性の良い乳酸菌とあわせて摂れるというメリットもありますね。
オレンジジュースは青汁味を消したいときに◎
オレンジジュースは「青汁のめぐりの味がどうしても苦手!」という方におすすめです。ただし、果汁100%のオレンジジュースを選ぶようにしてください。ジュースの濃厚さに青汁の苦味や飲みにくさがカバーされておいしく飲むことができます。
価格は、毎日飲むことを考えると安いほうが助かります。しかし、安くても栄養補給ができていなかったら意味が無いので、青汁のめぐりの配合成分を分析してみました。
ヤクルト「青汁のめぐり」の栄養成分は期待はずれ?
コスパの良いヤクルト青汁のめぐりですが、「安くてもしっかり栄養補給できるのか」青汁のめぐりに使われている原材料と1杯で摂れる栄養価を調査してみました。
ここからは、栄養成分に詳しいアンチエイジングの神様管理人の安藤さんに解説してもらいます。
こんにちは!「アンチエイジングの神様」管理人の安藤美和子です。さっそく原材料でチェックすべきポイントから解説するわね。
ヤクルト「青汁のめぐり」にはどんな原材料が使われている?
青汁のめぐりを買う前に、知っておくべき原材料は以下の3つです。・大麦若葉エキス末
・添加物(デキストリン)
・ガラクトオリゴ糖
・添加物(デキストリン)
・ガラクトオリゴ糖
大麦若葉エキス末・・・
ヤクルト「青汁のめぐり」は国産の大麦若葉をメインとした青汁です。詳しく原材料欄をみると「大麦若葉エキス末」と書かれています。大麦若葉エキス末とは、収穫した大麦若葉をコールドプレスジュースのように絞って繊維を取り除いたエキスをデキストリンと一緒に加工・粉末にしたものです。(スプレードライ製法)
青汁の原材料を大麦若葉エキス末にすると、大麦若葉末と比較して以下の点が異なります。
・コスト減になり、価格も安くなる
・大麦若葉の使用量は減る
・不溶性食物繊維が摂れない
・デキストリンの含有量が多くなる
・大麦若葉の使用量は減る
・不溶性食物繊維が摂れない
・デキストリンの含有量が多くなる
商品が安く買えるというメリットはあるものの、栄養面を考えるとデメリットが多く目立ってしまいます。
大麦若葉末との違いは?
大麦若葉末は、収穫・乾燥させた大麦若葉をまるごと微粉砕加工で粉末にしたものです。余計な添加物を加えずに済む点と、大麦若葉のもつ栄養価をそのまま摂れるというメリットがあります。
大麦若葉エキス末であっても大麦若葉末であっても味に大きな差はないので、栄養価を考えると「大麦若葉末」を使った青汁が良いですね。
添加物(デキストリンの割合が多い)・・・
ヤクルト「青汁のめぐり」には、デキストリンという添加物が使われています。デキストリンはとうもろこしを原材料とした植物由来のデンプンで、大麦若葉エキス末を粉末にする・粉を溶かしやすくするために配合されています。
デキストリンにはほんのりとした甘みがあり、甘味料としての役割もあります。青汁のめぐりに甘みがあったのはガラクトオリゴ糖に加え、デキストリンの配合量が多いことも理由のひとつですね。
また、水溶性食物繊維としての働きもあり、ガラクトオリゴ糖とともにぽっこり対策としても使われる添加物です。
国内の安全基準をクリアしているものの、デキストリンを使っている分、大麦若葉の使用量が少なくなっているのは気になるわね。
ガラクトオリゴ糖・・・
青汁のめぐりには、「ガラクトオリゴ糖」が1袋に1.25g配合されています。ガラクトオリゴ糖もデキストリンと同じ糖質の1種で若干ですが甘みを感じられます。
ガラクトオリゴ糖は腸内細菌の1種であるビフィズス菌と相性がよく、ぽっこり対策のサポートをしたり、大麦若葉に含まれるミネラル分の吸収サポートにも役立つ成分です。
1杯で摂れるガラクトオリゴ糖の配合量はわずかだから、青汁のめぐりだけでスッキリするのは難しいかもしれないけど、摂らないよりはいいわね。
水溶性食物繊維も入っているが・・・
青汁のめぐり1杯には、食物繊維が1.55g配合されています。青汁1杯で1g以上食物繊維が摂れるのは珍しいのですが、大麦若葉に含まれる食物繊維ではなく、「水溶性食物繊維」と書かれているため、添加物が使われています。大麦若葉エキス末が使われているということは、大麦若葉に含まれる食物繊維はあまり期待できないからあとから食物繊維を添加しているということね。
次に、青汁のめぐり1杯でどれくらい栄養が摂れるのか調査しました。
青汁のめぐり1杯で摂れる栄養は少ない
ビタミンA:49.7μg
→にんじん1/15本(7.5g)
鉄:0.55mg
→ほうれん草約1/4束(約70g)
カルシウム:5.5mg
→プロセスチーズ1切れ(約20g)
カリウム129mg
→ひじき 大さじ約1/2(2.5~3g)
マグネシウム:3.5mg
→アーモンド1〜1.5粒(約1~1.5g)
食物繊維1.55g
→玄米茶碗約1/2(約100g)
ガラクトオリゴ糖:1.25g
ビタミンC:含有なし
※ビタミンB群、ビタミンD、ビタミンEは測定していないため詳細不明
青汁のめぐりの配合量については、カスタマーセンターに問い合わせた内容です。→にんじん1/15本(7.5g)
鉄:0.55mg
→ほうれん草約1/4束(約70g)
カルシウム:5.5mg
→プロセスチーズ1切れ(約20g)
カリウム129mg
→ひじき 大さじ約1/2(2.5~3g)
マグネシウム:3.5mg
→アーモンド1〜1.5粒(約1~1.5g)
食物繊維1.55g
→玄米茶碗約1/2(約100g)
ガラクトオリゴ糖:1.25g
ビタミンC:含有なし
※ビタミンB群、ビタミンD、ビタミンEは測定していないため詳細不明
本来であれば、大麦若葉にはビタミンCやビタミンB群、各種ミネラルが豊富なんだけど、加工過程で失われているのか含有されていなかったり測定してない栄養素があるわね。
青汁のめぐりはサラダの代わりにはならない
「野菜不足が気になっている」「普段サラダを食べない」から青汁で補おうと思う方が多いのではないでしょうか?しかし、青汁のめぐり1杯には、緑黄色野菜に多く含まれるビタミンは殆ど入っていません。唯一摂れるビタミンAもにんじん1/15本分(約7.5g)と極微量です。
鉄分やガラクトオリゴ糖が補えるのは良い点だけど、サラダ代わりに青汁を考えている方は、1日に10杯以上は摂らないとサラダ分の栄養は摂れそうもないわね。
ヤクルト「青汁のめぐり」はダイエットに使えるか
青汁のめぐりは食物繊維やガラクトオリゴ糖を配合している青汁なので、ポッコリ気味の方やすっきりしたい方の候補になります。また、1杯20kcalほどで低カロリーなので置き換えダイエットに良さそうですが、1杯で摂れる栄養(ビタミン・ミネラルなど)が少なめです。また、大麦若葉末ではなく、大麦若葉エキス末を使っているため「不溶性食物繊維」が摂れず、スッキリ対策にはあと一歩実感しにくいという点があります。
結論としては、「青汁のめぐり」でダイエットを成功させるのは難しいでしょう。
置き換えダイエットでカロリーカットはできますが、ダイエット中の栄養サポートには物足りなさがあるためです。
青汁のめぐりは1袋7.5gと一般的な青汁2杯分の粉末量ですが、一般的な青汁2杯分の栄養が摂れるわけではないので多いからお得!とも言えないわね。
ヤクルト「青汁のめぐり」はGMP認定工場、品質管理◎
ヤクルトの「青汁のめぐり」は大分県で栽培されており、大分県内に自社工場を構え、製造しています。ヤクルトの自社工場は、GMP認定を受けているだけでなく、国際規格の品質マネジメントシステム認証(ISO9001)、食品安全マネジメントシステム認証(FSSC22000)、環境マネジメントシステム認証(ISO14001)といったいくつもの国際基準を満たしています。
商品の品質については国内最高基準を保っているため、安心して飲むことができますね。また、環境へ取り組みも積極的に行っています。
ヤクルトの青汁のめぐりは、現地で収穫・製造までできるので、大麦若葉を新鮮なうちに青汁にできるわね。
品質は高いが、1杯で摂れる栄養が少ないところがもったいない
青汁のめぐりは、無農薬栽培の大麦若葉を使用しており、GMP認定を受けているため品質・安全性については問題ありません。むしろ、安心して飲むことができます。しかし、栄養価は決して満足できるものではなく、青汁を飲んでいても野菜不足を十分に補えているわけではありません。
1杯66.6円という価格の安さは魅力的ですが、1杯で摂れる栄養を考えると1日2〜3杯は摂りたいものです。となると、1日あたり約200円ほどになるため「安い」とは言い難くなります。
1杯20kcalと低カロリーだから置き換えダイエットにも役立ちそうだけど、ビタミンやミネラルの含有量を考えると他の青汁で置き換えダイエットをしたほうが効率よくできそうね。
置き換えダイエット向けの青汁比較ランキング
ヤクルトの青汁には飲みやすいフルーツ青汁もある
ヤクルトの青汁には、「青汁のめぐり」以外にも14種類以上の青汁商品があります。
「青汁のめぐり」と同じ大麦若葉エキス末を使った「朝のフルーツ青汁」や「私の青汁」、ケールエキス末を使った「青汁のめぐり ケール」「まろやかケール」は人気があります。
価格・栄養・飲みやすさを総合的に考えると、「青汁のめぐり」をおすすめしますが、ジュース感覚で飲みたい方は「朝のフルーツ青汁」、素材の味を重視する方は「私の青汁」や「ケールのめぐり」も候補になります。
評価 | 価格 | 主な原材料 |
|
---|---|---|---|
青汁のめぐり | スッキリとした飲み口、オリゴ糖配合でスッキリサポート | 2,000円 7.5g×30包 | 大麦若葉エキス末、ガラクトオリゴ糖、デキストリン |
朝のフルーツ青汁 | やや甘め・バナナ風味の青汁、ビタミンCも摂れる | 1,000円 7g×15包 | 大麦若葉エキス末、リンゴ果汁、バナナパウダー、果糖、香料など |
私の青汁 | 安く買えるが大麦若葉の味がダイレクトに感じる | 1,500円 4g×30包 | 大麦若葉エキス、食物繊維、デキストリン |
青汁のめぐり ケール | 青汁のめぐりのケール版、価格がやや高め | 2,500円 7.5g×30包 | ケールエキス末、ガラクトオリゴ糖、ポリデキストロース |
まろやかケール | ケールをメインとしたシンプルな青汁、野菜苦手な人には△ | 2,000円 4.5g×30包 | ケールエキス末、食物繊維、ビタミンC |
一部ヤクルトレディ専用商品があるものの、「青汁のめぐり」や「朝のフルーツ青汁」などはドラッグストアなどの店頭販売、楽天やAmazonなどネット通販で購入できます。
「青汁のめぐり」は無料お試しあり?販売元ヤクルトに問い合わせてみた
ここまで口コミや配合成分など商品について検証してきましたが、「青汁のめぐり」を購入する前に知っておくべき情報をお伝えします。(販売元ヤクルトのカスタマーセンターに問合せた内容です。)
- 青汁のめぐりの無料サンプルはありますか
- はい、お一人様1回限りですが、お電話いただければ無料サンプルをご指定の住所にお届け可能です。
- 1杯で摂れる栄養価にばらつきがあるようですが
- 青汁の主原料となる大麦若葉は栽培の時期や天候、地域などにより栄養成分にはばらつきがあります。そのため、ビタミンやミネラル成分の配合量に幅を持たせた表示にしております。
- 青汁のめぐりは1日2杯を推奨しているようですが、上限はありますか
- 青汁のめぐりは健康食品であるため、特に「1日◯杯まで」という決まりはありません。ただし、青汁のめぐりには、食物繊維やガラクトオリゴ糖を配合しているため、お客様によってはゆるくなる事が考えられます。まずは1日1杯から様子を見ながら飲んでいただきたいと思います。
- ヤクルトの「青汁のめぐり」はオーガニックの青汁ですか
- ヤクルトで販売している青汁は、国内で栽培された大麦若葉を使用しています。オーガニック=有機栽培と解釈されていますが、オーガニック野菜として謳うには第三者による認証が必要です。ヤクルトの青汁は認証を取得していないため、厳格なオーガニックではございません。
有機栽培の基準以上に厳しい基準を設け、農薬や化学肥料を使わずに栽培された大麦若葉を原材料として使用しております。
- ケールと大麦若葉の青汁はどちらが飲みやすいのでしょうか
- どちらもすっきりとした飲みくちですが、野菜が苦手・青汁の青臭さが苦手という方は「大麦若葉」を使っている青汁をおすすめします。栄養価では、大麦若葉のほうが鉄分が豊富で、ケールはカルシウムが多いため、摂りたい栄養素で決めているというお客様もいらっしゃいます。
- 青汁のめぐりは、どんな飲み方がおすすめですか
- 水で溶かして飲む方法以外には、豆乳やヨーグルトに混ぜて飲む方が大勢いらっしゃいます。
また、クッキーやクレープの生地などお菓子に混ぜ込んだり、パスタソースや味噌汁、スープなど料理に加えている方もいらっしゃいます。
- ホットで飲んでも栄養成分は減ったりしませんか
- はい、ホットでお飲みいただいても栄養価は変化しないことを確認しております。寒い季節はホットで飲む方もいらっしゃいます。また、味噌汁や料理に使うことも可能です。
- ヤクルト「青汁のめぐり」はどこで買うと安く買えるのでしょうか
- 「青汁のめぐり」は、定価2,000円(税別)ですが、公式サイトで直接販売しておらず、Amazonや楽天などの通販サイト、薬局やスーパーなどでもお買い求めいただけます。
しかし、店舗によって価格には差があり、こちらですべてを把握しておりません。
- 青汁のめぐりは妊娠中でも飲んでいいのでしょうか
- 青汁のめぐり1杯には妊娠中の過剰摂取が気になる「ビタミンAが49.7μg」含有されています。1日の上限は2700μgのため、1〜2杯であれば問題ありません。
ヤクルト青汁より効果的な青汁を選ぶ3つのコツ
ヤクルト「青汁のめぐり」は、価格の安さや無農薬栽培の原材料を使うといったこだわりがあるものの、栄養面で物足りなさを感じます。
そこで、どんな青汁を選ぶと野菜不足解消に役立つのか、選び方のコツをまとめました。
青汁の原材料をみる
青汁の原材料には、①大麦若葉②ケール③明日葉④桑の葉などがあります。このうち、葉野菜によくある「えぐみ」や「苦味」が少ないのは「大麦若葉」です。そして、最もクセがあるのは「ケール」です。明日葉は「スッキリ尖った味」をしており、桑の葉は大麦若葉に次いでクセがない青汁素材とされています。
大麦若葉はクセがなく、飲みやすいだけでなく、食物繊維や鉄分、カルシウム、マグネシウム、ビタミンCが豊富で、飲みやすさ・栄養価の高さから近年の青汁は大麦若葉をメインとした青汁が増えています。
配合成分をみる
まず、原材料欄のところに「大麦若葉エキス末」ではなく「大麦若葉末」と書いてあるものを選びましょう。エキス末を選んでしまうと、大麦若葉に含まれる不溶性食物繊維が失われます。また、加工の段階でデキストリンが添加されるため、1杯あたりに配合される大麦若葉の量は少なくなってしまいます。
大麦若葉エキス末は、デキストリンを吹きつけながら粉末にするスプレードライ製法でつくられるため、大麦若葉末よりも手間がかからずコストを抑えることができます。
一方の大麦若葉末は大麦若葉を乾燥させそのまま粉末にするため製造コストはかかりますが、大麦若葉の栄養をムダにせず済みます。
国産を選ぶ
青汁を選ぶ際は、「国産」原材料を選ぶようにしましょう。青汁の中には、中国産やその他の国で栽培・加工されているものもあります。「大麦若葉100%」と書かれていると体に良さそうと思いがちですが、1杯20〜30円ほどの安価な青汁であれば、どこで栽培されているか確認しましょう。
中国産だからダメ、というわけではありませんが、中国や海外で栽培されているものは農薬の使用基準やオーガニックの定義も異なります。また、土壌環境も異なるため、同じ大麦若葉であっても栄養価にばらつきが出てきます。
目的別おすすめの青汁6選
最後に目的別のおすすめ青汁を紹介します。以下は、実際に筆者が飲んでよかったものを目的別に厳選しています。青汁選びの参考にしてみてください。
目的 | 成分・栄養素 | おすすめ青汁 |
---|---|---|
お茶のように飲める (青臭さなし) | 大麦若葉、抹茶 | |
ジュース感覚で飲める | 大麦若葉、果汁パウダー | |
美容が気になる | 大麦若葉、ケール、ビタミン、酵素 | |
ダイエットサポート | 大麦若葉、酵素、カリウム、カルコン | |
さっと飲める粒タイプ | 大麦若葉、ケール |
まとめ ヤクルト青汁の品質は高いが、野菜不足解消はできない
ヤクルト「青汁のめぐり」は無農薬栽培の大麦若葉を使い、ガラクトオリゴ糖も同時に取れる国産青汁です。
品質の管理体制は大手ブランドということもあり、徹底されています。そのため、妊娠中や子どもでも安心して飲むことができます。
ただし、肝心の栄養成分については「大麦若葉エキス末」を使っており、1杯で摂れる栄養が少ないというところが気になります。
どんな青汁か飲んでみたい、安い価格の青汁が飲みたい方にとっては検討候補になりますが、栄養や配合成分を考えると他の青汁も購入も検討する価値があるでしょう。
青汁比較ランキングの落とし穴 / 口コミ効果で分からない6つのポイント
◼参考文献
大麦若葉の大活躍!! / 外山利通 著
栄養の教科書 / 中嶋洋子 著
食品添加物用語の基礎知識 / 小藪浩二郎 監修